
実は先日、知り合いから頼まれて手伝っていた仕事を辞めました。
もともと“お手伝い”と称して通い始め、いつまでたっても雇用形態の明らかな提示もなく時間だけが過ぎてしまっていることに疑問を感じていたので、結果としては良かったと思っています。
雇用契約書も交わしていなかった(そんな書類はこの会社にはなかった)ので、退職といって良いものなのかはわかりませんが…ただ、“仕事を辞めた”という現実だけが残ったかたちになりました。
Contents
・会社の状況
業種としては古物商。
その中で私はネットショップや店舗にお客様に来店いただくためのサイト運営と来店されるお客さまの対応などを担当していました。
従業員(のような者)は、私を含めて3名。
一人は出社してもすぐに外出し、どこかの道端や駐車場で眠り、そのまま報告も連絡もなく直帰するおやじ(一応、営業担当)。
もう一人は、人差し指一本でPCのキーボードをを操作する、今年の初めまで10年間ひきこもっていた何もできない30代男性。
何をやるにも、私がやらねばならず、疲弊する日々。
法律に基づいてシフトを組んでも、私だけが社長の意向で公休はとれず、社長の家の用事までやらされる始末…。
定時で帰ることもできない上に残業手当もなく、お給料は社長の言い値。
だからと言って、決して高給でもなく、どうしたらいいものか…と、途方にくれる毎日を過ごしていました。
・退職原因となった父の入院
そんな状況の中、2週間前、高齢である私の父が大腸カメラ検査のため入院することになりました。
狭心症、一過性下肢動脈瘤、前立腺がんなど様々な病を患い、それでも気丈に過ごしてきていた父でしたが、最近、便をする時に出血することが多くなり、検査することになりました。
結果としては、腸内にポリープなどは見つからず、大事には至りませんでしたが、検査や入院で疲れたのか貧血が酷くなり、腎不全や胃の異常の疑いで再度別の病院に入院することに…。
母も高齢で足がかなり弱っているため、遠方の病院への移動は少し無理があり、家族の中で車が運転できる私が病院への送り迎えを余儀なくされている状況となりました。
・休みたいという希望に対する社長の言い分
上記のような理由で、仕事を休まなくてはならない状況を社長に相談してみました。

すると、社長は
だから、親の看病なんて、仕事を休む理由にならない!
親より仕事が大切ではないのか?
休んでもらっては困る!
休ませませんっっ!!!

いやいや…
何をおっしゃっているのやら………(汗)
社長も私の父や母と変わらない位の高齢です。
疎遠にはなっていますが、お子さんも3人いらっしゃいます。
なので、親としての感覚や思いを持ち合わせていらっしゃるとばかり思っていましたが…
甘かった!!!
この社長の自己中心的な日頃の行いから考えると、この答えは妥当だったかもしれないと、後になって思いました。
結局、入退院の日は病院が終わってから出社。
その他の日も休ませてはもらえませんでした。
・私が退職を決めた理由
過去に、別の会社で親の死に目にはあえないかもしれないなぁ…と思いながら仕事に没頭していた時期もありました。
それは、その時の仕事がそう思える仕事だったから。
そして、責任があるポジションだったことに加え、何よりもその仕事が好きでした。
実際、その期間にも父は病気をしましたが、仕事の合間に見舞いに行ったり、時には送り迎えをしたり…時間の配分や公休を会社と相談しながら問題なく対処できていました。
でも今回は…???
正直、今回の父の状態を見て、もうそんなに長く一緒にいられるワケではなさそうな予感があります。
それを思うと、父との残された短い時間に何ができるか…という想いになりました。
その中で現状の会社や仕事に対して感じたこと。
それは…
今の私にとっては、仕事より両親の方が大切である
ということ。
そして、
この会社は、私の会社ではないのだ
ということ。
当然のことですが、この会社は私の会社ではありません。
社長の会社です。
昔ながらの忠誠心のようなモノは比較的強い私ですが、こんな扱いをされている状況では献身しようとはさすがに思いませんでした。
何もかもを当たり前のように私に任せ、社内の環境を整備しようともせず進めてきた結果、こうなっただけのことなのです。

会社の社長ともあろう人が、人として親としてこの発言はいかに?
自分が病に倒れた時には、私に世話をさせたにもかかわらず…
信じられない!
色んな思いがめぐってきて、出した結論。
私、会社を辞めました!
しかも、バックレ同然(一応、辞めることは伝えましたが)で…(汗)
在宅で仕事を進めることもできるという旨も説明しましたが、ネットに疎い社長には伝わりませんでした。
辞め方としては最悪だし、自分としても不条理ですが、これはもう仕方がありませんでした。
私が送り迎えをせず、タクシーを呼ぶという選択肢も確かにあります。
10年前の私ならそうしたのかもしれません。
でも、今の私にはそれができませんでした。
なぜなら、父と過ごせる時間があまり残されていないと感じているから…。
一秒でもたくさんの時間を共に過ごし、会話をしたいと思っています。
気づいたのが遅すぎた感はありますが、気づいたからこそ、ここからまた父との時間を深めたい。
そう思っています。
・さいごに…
まだまだ、父の闘病は続きます。
もしかしたら、介護しなくてはならなくなるかもしれません。
生活サイクルが変わり、少し疲れ気味ではありますが、会社を辞めた分、余計なストレスからも解放されたし、なんとか頑張っていこうと思っています。
バカ社長への怒りのやり場に困り、グチってしまって申し訳ありません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたm(__)m
感謝いたします。